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アイデアマンズのミッションは「Webフィットネス」

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弊社アイデアマンズ株式会社のミッションについて少し言語化をしたい。

いくつかの事業を手掛けているが、共通するのは技術的な工夫で「Webにおけるムダを減らしたい」という思いである。


画像軽量化

主な事業のひとつがWeb画像の軽量化だ。

Webにおける画像は、ほとんど画質を変えずにもっと少ないデータで配信できる余地がある。

画質は目に見えるが、データの重さは知覚しにくい。データが重いと読み込み時間の遅さとして認知はできるのだが、インターネットがどんどん高速になっているので気付きにくくなっている。

「遅さに気づかないのであれば別にいいではないか」

という疑問を感じるだろうが、実は大きな問題がある。

  1. 遅い体験をしている人がいる
  2. クラウドの料金をムダに払うことになる

遅い体験をしている人がいる

同じサイトであっても、Webページの読み込み速度は私たちが思っている以上にばらつきがある。

サイトの運営者もユーザーとしてはN=1のサンプルにすぎない。なんとなく「みんな同じくらいのスピードで体験している」とバイアスのかかった印象に支配されてしまうが、快適な体験ができている人もいれば、運悪く表示が遅い体験をしている人もいる。

画像軽量化はすでに快適な体験ができている層にはあまり効かないが、読み込みが遅い不運に見舞われた人には効果がある。

クラウドの料金をムダに払うことになる

ご存じのとおり、AWSをはじめ海外のクラウドサービスの利用が増えている。これは貿易上は輸入に相当し、貿易赤字(デジタル赤字)が拡大している。

日本のホスティングサービスは伝統的にデータをいくら送信しても定額の料金体系が主流だったが、海外の主流は逆である。大きなデータをたくさんの相手に送信するほど、追加料金が発生する。

その額がバカにならないのだが、世間的にあまり認識されていない。技術者にとっては「当たり前でしょ」な前提なのだが、知らないという反応に返って驚くことも多い。

Webにおける大きなデータは画像データである。データとしては映像の方が大きいが、普通はYouTubeからの配信でオフロードするのであまり問題にならない。

画像軽量化は、データ送信にかかるコストを確実に減らす効果がある。デジタル赤字縮小にも意義がある。

ページ表示速度の改善

「画像軽量化はページ表示速度の改善にどのくらい効くか?」と寄せられる疑問に端を発して、現在はWebフロントエンドのスピード改善についてもいくつかの事業を手掛けている。

せっかくサイトに集客できたユーザーが期待を抱いていても、ページの読み込みが遅いと簡単に離脱してしまう。読み込みが遅いというのは、ユーザーと企業の双方にとって重要でありムダな摩擦でしかない。

ただ、Webページのスピードの重要性は20年以上前から叫ばれ続けているが、泡のように浮かんでは弾けて消える問題意識のままである。その状況を変えるチャレンジをしたいと考えている。

ランキング表示のムダと効率化

最後に、上記のふたつの事業と比べると異色であるが、GA4のデータを用いてサイトにアクセスランキングを表示するRankelt4という事業も展開している。

実はこれも根底にはムダを減らしたい動機がある。

アクセスランキングの集計には当然、ユーザーの行動を記録する仕組みが必要である。多くのサイトがそのための仕組みを独自に構築しているが、同時にGoogle Analyticsでもユーザーの行動を記録している。つまり同じ目的のデータを二重に記録しているのだ。

Google AnalyticsはAPIもしっかりと提供しているので、ユーザーの行動データを利用するのも難しくはない。それならばそちらに寄せて一本化した方がよいではないか、と考えるとRanklet4にもムダの削減の観点で通ずる思いがある。

ミッション = Webのフィットネス

私事であるが5年前に「人生最後のダイエット」を敢行し、それ以来は体調体型ともに維持している。おかげでQOLも大きく改善した。その喜びを他者と共有したいと願っている。

総じてソフトウェアはムダを省くという美徳の実現を目指して作られるものだが、特に新しいアイデアと高い技術力によってそれを実現し、社会の数多くの事業の質を高める貢献に生きがいを感じてきた。

そのような意味で、アイデアマンズのミッションは「Webフィットネス」の実現である。