- 公開日:
AIエージェントによる自社メディア運営の統合プラットフォーム - セカンドフェーズ完成
- Authors
- Name
AIエージェントによる自社メディア運営プロジェクトのセカンドフェーズが完成し、安定稼働を始めた。
放置し続けてきた顧客タッチポイント
正直に告白すると、私たちアイデアマンズ株式会社は、SNSやメール配信といった顧客タッチポイントを 長年にわたって放置し続けてきた。
様々なサービスを提供している中で、SNSやメール配信をしっかり運用して集客に活かしたいという思いはずっとあった。ブログ記事を書いたらSNSで紹介したい。定期的にニュースレターを配信したい。
しかし、あいにく自分はそんなマメではない。開発には夢中になれるものの、集客に関する作業はどうにも習慣化できなかった。たまに思い出したように使ってみるものの、どうしても継続することができない。そんな状態が何年も続いてしまった。
CMSとAIエージェントで99%の作業を自動化
この状況を一変させたのが、AIエージェント(Claude Code)の活用だ。
まず、SNS運用やメール配信を効率化するためのCMSを整備した。このCMS開発自体もAIエージェントを活用することで、驚くほど短期間で構築できた。そして、そのCMSとAIエージェントを組み合わせることで、99%の作業を自動化する体制 が整った。
人間がやるべきことは、アイデア出し、コンテンツの方針決定、AIが作成したコンテンツへのフィードバック だけ。マメでなくても、メディア運営が回るようになった。
モノレポで全Webサイトを集約
この仕組みの土台となるのが、全Webサイトのリポジトリを1つに集約したモノレポ だ。
10以上のWebサイトと5つのWebアプリケーションは、それぞれ独立したGitリポジトリで管理されている。これらをGitサブモジュールとして親プロジェクトにぶら下げることで、AIエージェントが全サイトを横断的に参照できる環境を構築した。
この構造により、AIエージェントが複数サイトの記事を一度に参照し、情報の整合性を保ちながらコンテンツを制作できる。

セカンドフェーズで実現したこと
今回完成したセカンドフェーズでは、3つの機能を実装した。
1. SNS運用のフルオート化
毎日のSNS投稿が、ほぼ完全に自動化された。
AIエージェントが複数サイトのブログ記事を横断的に参照し、どの記事をいつ紹介するかを計画する。原稿を作成し、スケジュールをGitHubにプッシュ。別サーバーの配信エージェントがスケジュールを読み取り、X/Facebook/Threadsに自動投稿する。
人間の作業は、たまに原稿を確認してフィードバックするだけ。

2. 10人のライターアバター
SNS投稿のワンパターン化を防ぐため、10人のAIコピーライターアバター を用意した。
ウェブマーケティングやコピーライティングの本をいくつか読んだ中で感銘を受けたアイデアをAIに伝え、そこから10種類のライター人格を作成してもらった。名前は「アニメのキャラクターから適当につけて」と依頼したところ、こうなった。
AIエージェントが投稿のたびにランダムで1人を選択し、そのライターの個性で原稿を作成する。同じ記事でも紹介の仕方が変わり、投稿に多様性が生まれる。

3. メール配信の効率化
HTMLメールの原稿作成から、CRM(Mautic)への下書き投入までを自動化した。
HTMLメールは通常のWebページとは異なり、テーブルレイアウトやインラインスタイルなど独特のコーディングが必要になる。そこで、Markdownで記述した原稿を適切なHTMLテンプレートに流し込み、メール配信用のソースコードを生成する簡易的なCMSを構築した。
ブログ記事を書く感覚でMarkdownでメール原稿を作成すると、CMSがHTMLメールに変換。API連携でMauticのメール配信下書きに一括投入される。
あとは内容を確認して配信ボタンを押すだけ。

4つのフェーズで段階的に構築
このプロジェクトは4つのフェーズで構成されている。
| フェーズ | 内容 | 状態 |
|---|---|---|
| ファースト | ブログ執筆のAIアシスト | 完了 |
| セカンド | SNS・メール配信・クロスリンク | 今回完成 |
| サード | アナリティクス・インサイトの自動解析 | 今後 |
| フォース | 広告ブーストの自動化 | 今後 |
サードフェーズでは、GoogleアナリティクスやSNSインサイトを自動解析し、どのコンテンツが読者に響いているかをAIが評価する。10人のライターアバターのうち、どの個性が効果的かも分析対象だ。
フォースフェーズでは、引きのいいコンテンツを広告でブーストする意思決定までAIがアシストする。

まとめ:CMSとAIエージェントがうまく仕事をしてくれる
セカンドフェーズの完成により、CMSとAIエージェントで自社メディア運営の99%を自動化する体制が整った。
人間がやること(1%)
- アイデア出し
- コンテンツの方針決定
- AIが作成したコンテンツへのフィードバック
AIエージェントがやること(99%)
- ブログ記事の執筆(複数サイト参照、整合性チェック)
- SNS投稿(計画、原稿作成、投稿実行)
- メール配信(HTML生成、CRM投入)
- サイト間リンクのUTM自動付与
AIエージェントは本当によく働いてくれる。人間は方向性を決めてフィードバックを返すだけで、メディア運営が回る。

「作る→配る→測る→改善する」 のサイクル全体をAIエージェントが支援する体制を目指し、次のフェーズに進む。