LightFile Proxyの料金体系は大きく2つある。現行のクラスタ提供と、今後検討している成果報酬型だ。
具体的な単価は非公開だが、どのように料金を計算しているのか、体系を解説したい。
連載「詳説 LightFile Proxy」
AWS CloudFrontの後ろに置いて、既存のサイトを変えずに画像をWebPで配信する仕組みを説明する連載。
クラスタ提供
現行の料金体系になる。月額は4つの積み上げで決まる。
基本料金 + ノード数 + キャッシュ容量 + 外部通信実費
基本料金
クラスタを1つ用意するための固定の部分になる。構築・更新・監視・障害対応はここに含まれる((6))。
ノード数
LightFile Proxyはノードの数で伸縮できるクラスタを単位に提供している((8))。最小は2ノードで、CloudFrontからLightFile Proxyへ届くアクセス数と画像のサイズによって必要な数が変わる。ノード単価 × ノード数で増えていく。
キャッシュ容量
変換済みのWebPをどれだけ一度に保持するかになる((7))。200GB単位で、200GB × 単位数で増える。
大きく取るほど、たまにしかアクセスされない画像も残り続けるので変換のやり直しが減る。画像の量とアクセスの傾向を見て決めることになる。
外部通信実費
AWSから外部へのネットワークのアウトバウンドで生じる費用になる。CloudFrontが相手ならAWSネットワーク内で完結するので、ここは発生しない。
実はCloudFront以外のCDNで使われている例もある。その場合は外部CDNからLightFile Proxyへの通信が発生するので、その分を実費で請求している。そのCDNにも標準の画像最適化オプションはあるのだが、LightFile Proxyの料金に通信費の実費を重ねても標準オプションより安いということで利用いただいているケースもある。
目安と代理店価格
最小構成で月額15万円〜という料金イメージになる。
ノード単価やキャッシュ容量の単価は公表していない。実際の金額は見積もりで出しているので、LightFile Proxyのサイトから依頼してほしい。画像の量とアクセスの傾向が分かるものを添えると、精度が上がる。
代理店価格制度があり、システムベンダーは値引きして再販できる。1つのクラスタで複数のサイトをホストして再販してもかまわない。
成果報酬型
こちらは今後検討している方式になる。
クラスタ提供は小規模なサイトには高額すぎる。そこで、CloudFrontの料金を削減できた分の一部を料金としていただく形を考えている。
CloudFrontの料金が月額20万円かかっていたサイトで、LightFile Proxyによって10万円まで削減できた場合を例にする。

CloudFrontキャッシュヒット率が80%なら、成果報酬として2万円を請求させていただく。合計は12万円で、月8万円お得になる。

CloudFrontキャッシュヒット率が90%なら1万円になり、月9万円お得になる。
こちらにも代理店制度を用意する。制作会社がお客様を紹介してくれた場合、月額費用の一部をマージンとしてお支払いする。
LightFile Proxyの料金を抑えるコツ
いずれの料金体系でも、利用者の工夫でLightFile Proxyの料金を抑える共通の方法がある。それがキャッシュ効率を高めることだ。
CloudFrontにおけるキャッシュ期間をできるだけ長く持つことで、CloudFrontからLightFile Proxyへのアクセスが減少する。その分、費用を抑えられる。
キャッシュ期間が1日と1時間では、単純計算で24倍の差がある。もちろん画像によってアクセスのばらつきがあるのでこのように単純な差にはならないが、LightFile Proxyでは1日以上のキャッシュ期間を推奨している。
一方でキャッシュ期間を伸ばすことにはリスクもある。同じファイル名で画像を差し替えたとき、その反映が遅くなる点だ。
LightFile Proxyには、CloudFrontとも連携した、ユーザーリクエストに基づくキャッシュクリア機能を備えている((7))。また、画像を差し替えるときはファイル名を変更したり、タイムスタンプなどをURLパラメータに付与するCache Bustingの機構があればこの心配はない。