ideaman's Notes

アイデアマンズ株式会社の研究ノート

  • 公開日:

    Core Web Vitalsの改善術 - サードパーティタグ編

    Core Web Vitals改善術の一環としてサードパーティタグの扱いについて解説する。

    サードパーティタグがCore Web Vitalsに影響するというのは奇異に聞こえるかもしれないが、実は大いに関係がある。

    サードパーティタグはGoogle Tag ManagerやGoogle Analyticsに代表される、外部の企業から提供されるHTMLタグであり、そのほとんどはJavaScriptを実行する。JavaScriptの動作は本来とても重いものだ。

    多くの企業がサードパーティタグのメリットだけに注目し、負荷については空気のようなものと思い込んでいるが、筆者の経験上、Core Web Vitals改善の鍵はこのサードパーティタグの扱いにあると言っても過言ではない。

    いわゆるWeb技術によるスピード改善と、サードパーティタグについて改善は、アプローチも責任者も違う異質な業務となる。そのためひとつの独立した記事として論じたい。

  • 公開日:

    Core Web Vitalsの実践的な改善術 - LCP編

    Core Web Vitalsのひとつ、LCP(Largest Contentful Paint)の改善手法について解説する。

    同じCore Web VitalsのCLS(Cumulative Layout Shift)は丁寧にコーディングを行えば改善できるが、それに比べてLCPの改善は難しい。

    実際にSEOの文脈でCore Web Vitalsが話題になった2021年〜2022年ごろ、CLSの改善は多くのサイトで見られたが、LCPまで改善できたサイトは少ない。

    加えて、ネットの記事にはLCPの改善について誤解が多い。よく見られるのが画像の軽量化であるが、画像データがLCP悪化の主な要因であるケースなどほとんどない。

    この記事ではLCP改善の実践的な手法を紹介したい。

  • 公開日:

    INPの収集および改善提案サービスを開始

    Core Web Vitalsの中で INP(Interaction to Next Paint) は、実際のユーザーがWebページを操作して初めて計測される指標だ。

    そのため指標が悪い原因を正確に特定するのが難しい。

    そこでユーザー環境で生じたINPを計測、BigQueryに収集し、調査に活かす仕組みを構築した。

    そのデータを用い、理論に頼るだけではない実践的なINPの改善提案サービスを開始する。

  • 公開日:

    Core Web Vitalsの実践的な改善術 - CLS編

    Core Web Vitalsのひとつ、CLS(Cumulative Layout Shift)の改善方法について解説する。

    CLSの改善は他の指標に比べて難しくはない。丁寧にコーディングを行うことでほぼ解決できる。それゆえ改善済みのサイトも多い。

    しかしJavaScriptによるコンポーネントのレイアウトを制御できていないWebページはまだ散見される。

    この記事ではJavaScriptによるコンテンツの挿入が行われるページや、カルーセルスライダーを用いたページについて実践的なアドバイスを記した。

  • 公開日:

    PageSpeed Insightsの正しい読み方・活かし方

    PageSpeed InsightsはWebページのスピードを評価する際に便利なツールではあるが、非常にミスリードを起こしやすい。

    目立つのはパフォーマンススコアと指摘事項の数々だが、弊社がフロントエンドのスピード改善を提案する上でそれらを見ることはほとんどない。

    厳しい言い方をするとスコアはまやかしで、指摘事項は時代遅れである。加えてスコアと指摘事項に因果関係もない。

    断っておくがツールを非難したいのではない。スコアと指摘事項に振り回されては、サイトを高速化したいという本来の目的は一向に果たせないことをお伝えしたい。

  • 公開日:

    自前アクセスランキング実現のつらみ

    アクセスランキングはWebサイトの人気機能のひとつであるが、弊社ではGA4を活用したアクセスランキング表示のWebサービス Ranklet4 を提供している。

    「どのサイトでもGoogle Analyticsでアクセス解析をしているのだから、そのデータを活用してアクセスランキングを簡単に表示できるようにしよう」というアイデアから始めた無料サービスだ。

    Google Analytics(以下GA4)のデータを使うのは、単に「せっかくデータを取っているから」といった受け身な理由に限らない。アクセスランキングを自前で実現するのはなかなか大変なのだ。

    そんなアクセスランキング実現のつらみと、GA4を活用することの意義について話をしたい。

  • 公開日:

    サイトスピードと収益性を高い解像度で理解する

    サイトスピードが遅いとサイトの収益性が悪化し、逆に早ければ儲かる。それはよく知られている。しかし なぜそうなるのか説明 するには、少し高い解像度で理解していないと難しい。

    サイトスピードが早くなると収益が上がると言うが、その財源は一体どこにあるのか? 誰がどう払ってくれるものなのか。

    単純化すると、サイトスピードは機会損失率と成約率のトレードオフを調整するレバー のようなものだ。

    指がボタンを押している

    実はWebサイトは、サイトスピードに起因する機会損失を常に抱えている。サイトスピードが早くなれば機会損失率が減って成約率が増える。遅くなればその逆に作用する。

    機会損失という見えないものを見るにはデータが要る。通販サイトの実例を交えて詳しく見てみよう。

  • 公開日:

    Difyでの自前APIとの連携方法と注意点

    Difyには外部サービスと連携するツール機能があり、カスタムツールとして自前のAPIを連携対象に追加できる。

    この記事では 「ふたつの数字の掛け算を行うという非常にシンプルな独自API」 を例にして、Difyにおけるカスタムツールの利用手順や、注意点を紹介する。

  • 公開日:

    Dify会話変数でcanvasのような共同作業を実現

    ChatGPT with canvasをご存知だろうか。AIとともに、ソースコードや文章を編集できる機能だ。

    Go言語のコード

    GitHub CoPilotもそうだと言えるし、これまでも近いことはできた。しかし**「共通の作業対象」**がインターフェースや出力として明確になった点が新しい。

    このような共同作業を、Difyのチャットでも実現する方法を解説したい。

  • 公開日:

    自分専用DifyにFirecrawlもセルフホスト

    この記事はVPSでお安く自分専用のDifyを持つ方法の続きだ。

    Difyは、WebクローラーであるJina ReaderまたはFirecrawlと連携することで簡単にRAGを実現できる。

    Firecrawlもオープンソースでセルフホストできる。そこでDifyをインストールしたVPSにFirecrawlもインストールし、こちらもお安く実現してみた。

    その手順を紹介する。

  • 公開日:

    VPSでお安く自分専用のDifyを持つ方法

    LLMアプリ開発が楽しいDifyだが、無料だとできることが限られ、有料プランは個人にはちと高い。3アカウントも手に余る。

    そこでオープンソース版をVPSにセルフホストしてみた。これなら月額1500円程度から、自分だけのDifyを持つことができる。

    その手順を紹介したい。

  • 公開日:

    Dify - この素晴らしきLLMアプリ開発環境

    LLMアプリの開発プラットフォームDifyを使い始めた。もう楽しすぎる。

    「便利そうだけど、APIを使ってプログラミングした方が柔軟じゃないか?」とすぐに飛びつかなかったかつての自分に、「Difyはいいぞ!」と諭すつもりで、どんなことができて、どんなメリットがあるか紹介したい。

    まだ触りたてなので間違っているところもあるかもしれない。間違いは容赦いただきたい。

  • 公開日:

    要約「サイトスピードと幸福の心理学」

    以前こちらの記事「サイトスピードと幸福の心理学」の要約をXに載せた。サイトスピードに関する心理学的エピソード集で大変面白かった。

  • 公開日:

    OGP画像を自動生成するプログラムをOSSで公開

    このブログでも、はてなブログQiitaのようにタイトルなどからOGP画像(SNSシェア用のアイキャッチ画像)を自動生成するようにした。

    そのためのバナー生成システムを独自に開発し、オープンソースとして公開した。

    既視感のあるテーマだが、自分でも作ってみたいと以前から考えていた。その紹介をしたい。

  • 公開日:

    WebアプリのためのSSLをサクッと立てる

    VPSなどの素のサーバでWebアプリを公開するとき、SSLをどうするかという問題がある。

    弊社では、Amazon Route 53でDNS運用、lego (Go言語製のLet's Encryptクライアント)で取得した証明書を用い、nginxのDockerコンテナを使った汎用的なSSLゲートウェイを立てている。

    そのノウハウを共有したい。一度慣れておくとWebアプリの公開が気楽になる。

  • 公開日:

    Appleサイトはサードパーティタグを使っていない

    いろいろなサイトのフロントエンドを観察していて面白いことに気づいた。

    Appleの公式サイトではいわゆるサードパーティタグが使われていないのだ。

    広告の計測系はもちろん、Google Analyticsのようなアクセス解析すらない。

    まるで古の個人サイトのような作りに驚いた。

  • 公開日:

    GitLabセルフホスティングの話

    弊社ではクライアントとのソースコード共有や、Wikiによるドキュメントの共有のためにGitLabをセルフホスティングしている。

    GitHubがあるのにセルフホスティングするのは時代に逆行していると思われるが、動機やメリットもある。

    そしてこのGitLabセルフホスティングは、いろいろ工夫をしながら実質的に月額500円程度のコストで実現している。

    その辺の話をとりとめもなくしてみようと思う。GitLabの自社運用を検討している方の参考になれば嬉しい。

  • 公開日:

    GitLabのよくある操作を半自動化するCLIツール

    弊社ではクライアントとのソースコードやWikiによるドキュメント共有に、自前のGitLabを使うことがある。

    よくある操作を毎回GUIから行うのが手間なので、Go言語によるCLIツールを作り、せっかくなのでオープンソースにした。

  • 公開日:

    サイトスピードの最も重要な指標とは?

    この記事では、サイトスピードに関する指標のうち、どの指標が売上に最も影響するか? という疑問に対する事例とアクセス解析の過程を解説する。

    サイトスピードを改善したいがどの指標にフォーカスして良いか迷っている方や、サイトスピード改善の費用対効果に不安のある方にぜひお読みいただきたい。